新築なのになんでゴキブリ出るの?と思われた方はぜひご覧ください。
新築でゴキブリが出たらショックですよね。
残念ながら出来立てホヤホヤの新築でもゴキブリが出てしまうのです。
まずは冷静に、なんでゴキブリが出たのか検証することが大切です。
ゴキブリ駆除業者の専門家が、新築のゴキブリ駆除について詳しく解説します。
ご参考にして対策を立ててみてください。

新築のゴキブリ対策は?新築でもゴキブリが出る理由をプロのゴキブリ駆除業者が教えます
新築なのにゴキブリが出てしまうととてもショックです。
しかし、ゴキブリが出た原因は必ずありますので慌てずに、ゴキブリが出た原因を探ることが大切です。
新築の今のうちに対処しておくと、ゴキブリが侵入しにくく、また、住み着きにくい家にすることができます。
新築のゴキブリ駆除と対策をしっかり考察していきます。
新築で出るゴキブリの種類
まず、新築だけでなく家に出てくるゴキブリの種類です。
家に出るゴキブリは大きく分けて2種類です。
- クロゴキブリ
- チャバネゴキブリ
クロゴキブリは多くの人がよく見る親指ほどの大きさのゴキブリです。このクロゴキブリはほとんどが自ら外部から侵入してきて家に入り込んできます。
家の中に巣を作ることは少ないですが、時間が経つと床下や壁の中で冬眠したり産卵してしまうことがあるので注意が必要です。
チャバネゴキブリは主に飲食店などに多いゴキブリです。
自力で侵入してくることはほとんどなく、食材やダンボール、衣服やポケットなどに紛れ込んで建物に侵入してきます。チャバネゴキブリは一度侵入されますとほぼ確実に巣を作り、日に日に数が増えてくるのでとても注意が必要です。
こげ茶色をしており、人の小指ほどの大きさの小型のゴキブリです。
チャバネゴキブリはクロゴキブリの赤ちゃんと見間違いやすいです。
クロゴキブリの赤ちゃんや子どもの場合、体の横に白い線が入っています。
ゴキブリが大嫌いな方には酷ですが、赤ちゃんや子どもの場合は動きも遅く、殺虫スプレーですぐに死んでしまうので、できれば見分けられるよう観察してもらうと対策が立てやすくなります。
新築の場合、まずほとんどがクロゴキブリです。
飲食店や厨房でお仕事をされている方はチャバネゴキブリを家に持ち帰りやすいので、そういうお仕事の方はチャバネゴキブリの可能性もあります。
チャバネゴキブリの場合は、素人の方が完全駆除するのは無理ですので、すぐに専門家に相談してください。
ここでは新築で出るゴキブリの種類をクロゴキブリとして解説します。
新築なのにゴキブリが出る?
なぜ新築なのにゴキブリが出たのでしょうか?
考えられるポイントは3つ
- 建築中の状態でゴキブリがすでに入り込んでいた
- 引越しの際にダンボールなどに一緒にゴキブリが紛れ込んでいた
- 家が建った後に、ゴキブリが侵入してきた
建築中の状態でゴキブリがすでに入り込んでいた
ゴキブリはとにかく暗くて狭い場所に本能的に移動します。
屋外にいたゴキブリは家の基礎や躯体工事が始まるとわずかな隙間を隠れ家にしようと寄ってきます。特に躯体工事中の壁ができてくるとその中に入り込んでしまうことがあります。
大工さんや内装業者はゴキブリが入らないように作業することもありません。家ができかけてきた頃も、窓や玄関を開けっぱなしにして中で作業をされることがほとんどです。そうしたことも新築でゴキブリが出てくる要因の一つになります。
この場合はゴキブリ侵入を防ぎようがありません。
入っていたゴキブリが巣を作らないよう早めに対処が必要です。
引越しの際にダンボールなどに一緒にゴキブリが紛れ込んでいた
引越しの際に荷物と一緒にゴキブリを持ち込んでしまうケースもとても多いです。
ダンボールの中はもちろん、冷蔵庫のモーターやタンスの中、ソファーの奥などに隠れたまま一緒に家に持ち込んでしまいます。
また、引越し当日は搬入作業のため、家の玄関や窓を開けっぱなしにしていますので、その隙をみて侵入したゴキブリが数日から1週間後、時には1ヶ月もしてから、家の中で見つかることもあります。
家が建った後に、ゴキブリが侵入してきた
家が建った後にゴキブリが侵入してきたことも十分考えられます。
新築でなくとも家の出入りの際の玄関の開け閉めが一番可能性が高いです。一瞬のことように感じますが、ゴキブリにとっては、人のドアの開け閉めはスローモーションのように感じています。
本当にゴキブリが嫌な方は、家に入る際に玄関ドアの周りにゴキブリがいないか、特に夕方から夜は十分注意して確認するようにしてください。
新築のゴキブリ侵入経路は?
新築なのにゴキブリはどこから入ってくるのでしょうか?
家が建った後に入ってくるゴキブリは玄関ドアの開け閉めと窓の開けっぱなしがほとんどです。
今回その2点を除いて、ゴキブリ駆除のプロの視点で解説いたします。
新築ゴキブリ侵入経路の一番はエアコンの隙間
新築なのにゴキブリが出て助けてほしい!と非常に多くのご相談がきます。
駆除の前の事前訪問調査をすると、新築でもゴキブリが出る家のほとんどがエアコンのホースの部分に「配管スリーブ」というものが設置されていません。
この配管スリーブは、室内から室外へホースを通す際に穴を開けた壁の中に差し込んでおくものです。
この配管スリーブの中にホースを通して、室外へ送ります。
配管スリーブがなぜ必要なのか図で見るとよくわかると思います。

こうすると、壁の内側にいるゴキブリが家の中に入ってくることができません。壁の中のゴキブリや害虫を遮断してくれるわけです。
水回り配管の隙間
水回りの配管の隙間もゴキブリ侵入経路の超重要ポイントです。
キッチンや洗面所の下に繋がっていく配管は穴の開いた台の中を通っていきますのが、この台を外すと配管周りがガラ空きとなっています。
配管は床下に通っていますので、床下に入り込んでいるゴキブリが家の中に入る際に、この配管の隙間を通って出てきます。
幅木の隙間
家の床と壁の隙間を見えないようにするために幅木があります。

この床と壁の隙間から幅木のわずかな隙間を通って室内に侵入してきます。
そもそもなぜ、家の壁と床に隙間を作る必要があるのか。それは、木材が温度や湿度で伸縮するためです。壁と床が隙間なくピッタリと設置されてしまうと、湿度が上がり木材が膨張する際に、お互いがぶつかり合い、木材がたわんでしまいます。こうしたことを防ぐために、わざと隙間を作ってあります。
新築のゴキブリ対策方法
新築でゴキブリが出ないようにする対策として大きく3つの方法を挙げておきます。
- 引越す前の家でのゴキブリ駆除をしておく
- 新築の搬入前のゴキブリ対策をしておく
- 新築に引越した際のゴキブリ対策
引越す前の家でのゴキブリ駆除をしておく
新築のゴキブリ対策は引越す前からが重要です。
引越す前の家でゴキブリ駆除をしておくと新築にゴキブリを持ち込む可能性がグッと減ります。
引越す前のゴキブリ対策として、
- ダンボールに詰めるものを、まとめてドサっと入れずに、1つ1つ目視して確認しながら入れていく
- ダンボールに詰めたら、すぐに閉めて中にゴキブリが入り込めないように全ての隙間をガムテープで閉じる
- 家具、ソファー、冷蔵庫などに、引越す前々日くらいから定期的に、殺虫スプレーを噴霧しておく
まず、ダンボールに荷物を詰める際にまとめて入れるのはやめておきましょう。特に本や洋服、割れない食器類はまとめてダンボールにドンドン入れてしまいがちですが、一緒にゴキブリも入れてしまう可能性もあります。
また、ダンボールに荷物を積めたら、そばを離れずすぐに閉めるようにしましょう。その際もゴキブリが入り込まないポイントとして、ダンボールの上蓋だけでなく、左右や底側の隙間も全てガムテープで閉じることです。わずかな隙間からゴキブリが入り込んでしまいます。

そして、引越す前々日あたりから、大きな家具類や電化製品に殺虫スプレーを定期的に噴霧しておきます。なるべく細かいものの準備が終わってからがベストです。早いうちから殺虫スプレーをしてしまうと、ゴキブリが別の場所に逃げ出して、ダンボールなどに隠れてしまうためです。
そのため、箱詰が終わってからの、引越しする前々日くらいから殺虫スプレーを噴霧することがコツです。

スプレーノズルをつけて奥に隠れているゴキブリを殺すというより追い出す感じでやると新築に死骸を持っていくこともなくなります。ゴキブリが出てきて困るかもしれませんが、新築で出てくるよりよっぽどいいはずです。
引越す前のゴキブリ対策の注意!
引越しする前の家でゴキブリ駆除をしておこうとバルサンなどの燻煙剤(くん煙剤)を使用するのはやめておくべきと私は考えます。
燻煙剤は直接ゴキブリの体に薬剤が付着しないと効果が発揮できません。隅々まで効くと謳われていますが、冷蔵庫のモーターなどの奥やソファーの奥などにはまず効きません。むしろ、薬剤を嫌がったゴキブリがさらに奥に隠れようとしてしまいます。奥に隠れたまま新築に持っていけばゴキブリも一緒にお引越しとなってしまいます。
新築の搬入前のゴキブリ対策をしておく
新築のまだ何もない状態でゴキブリ対策をしておくと安心です。
- エアコン配管まわりを塞ぐ
- 水回り配管の隙間を塞ぐ
- 何もない状態でのバルサンなどのくん煙剤
とにもかくにも、ゴキブリが侵入しそうな箇所を全て塞いでおくことが重要です。
エアコンについては前述のように配管スリーブをつけるようにしてください。
まだエアコンを取り付けていない状態だった場合はラッキーです!
エアコン取付業者が来た際に、業者さんに直接「配管スリーブをつけてほしい!」と伝えてください。
絶対に忘れてはダメです!
配管スリーブは数百円と安いものなのですが、エアコンのゴキブリ対策には効果絶大です。
エアコン取付業者でも言わなくてもつけるところと、つけないところがあります。エアコン購入時に言うだけでなく、取付業者が来た際に直接言うようにしましょう。でないと、忘れてしまう可能性もあります。
そして、水分を外に排出するエアコンの排水ホース。家の外にありますが、ホースの先をガーゼと輪ゴムで閉じておきましょう。いらない靴下でもいいです。最近は100均でも専用のものが売っています。くれぐれも水が抜けるようにしておくように。
水回り配管の隙間も封鎖しておくことは必須です。玄関ドアや窓の開け閉め以外では、この箇所からのゴキブリ侵入がほとんどです。
ホームセンターなどでパテを買ってきて隙間をしっかり埋めておきます。システムキッチンなどは配管の下部分を隠すために箱や蓋がしてあるので、必ず外してから隙間を埋めるようにしてください。この蓋はネジで開けられるようになっていますが、外すのにちょっと工夫が必要な場合があるので壊さないように注意です。
そしてバルサンなどの燻煙剤は新築の何もない状態で威力を発揮します。
新築の家に薬剤を撒くのは抵抗がある場合は無理することはないです。ただ、荷物を入れてからやっても効果は薄いので、もしやるなら荷物搬入前の状態でやるようにしましょう。
特に水回り関連の近くにしっかりと薬剤が散布されるとすでに入り込んでしまっているゴキブリに効果が出てくると思います。
いずれにしてもゴキブリの侵入を防いでおかない限り、一時的な対処療法になってしまうので、侵入経路を塞ぐことに不安な方や万全を期しておきたい方はご相談ください。
新築に引越した際のゴキブリ対策
新築に引越して荷物を搬入した状態からのゴキブリ対策は限られています。
大きな家具や冷蔵庫などの電化製品は引越し業者に設置してもらっている状態でしょうから、対策できません。
もしダンボールを事前に隙間を全てガムテープで止めていなければ、2階など水回りの少ない部屋に1箇所に集めておくとゴキブリが混入していた場合に被害を最小限に止めることが可能かもしれません。集めた部屋からダンボールを開けて物だけを各部屋に移動させます。
空になったダンボールは畳んで、ゴキブリがいないか確認の上、部屋の中に置いてきます。ダンボールを外に出しておいておくことは決してしないようにします。外にいるゴキブリが絶好の隠れ家としてダンボールに寄ってきてしまいます。必ず家の中にしまっておき、早く捨てるか引越し業者に引き取りにきてもらいましょう。
コンバットやブラックキャップはゴキブリを駆除するのに大変役立つ商品ですが、使い方を誤るとゴキブリを家に入れてしまうことになりますので注意が必要です。
そのため、ゴキブリがまだ出ていない状態ではまだ置かない方が確実です。こうした置き型のゴキブリ駆除剤はゴキブリを誘引する成分が入っているため、ゴキブリを寄せ付けてしまうデメリットがあります。
よく玄関やベランダに置いておくよう紹介しているところもありますが、人が出入りする箇所の近くにゴキブリ駆除剤を置くのはダメです。ゴキブリが寄ってきて家の中に入るキッカケを作ってしまいます。
こうした置き型のゴキブリ駆除剤を使う場合は、ゴキブリが出てしまってからにしましょう。置く場所はゴキブリが出入りしそうなルート上におきます。基本的に室内に置き、キッチンや洗面所、トイレなど水回り付近に置きます。
ゴキブリは水がないと生きていけないため、水のありかを探すことに非常に長けています。水を求めてやってきたゴキブリがついでにゴキブリ駆除剤を食べていくイメージで置きます。なるべく少し暗い場所や狭い場所に置くことです。
外に置けるタイプのものあります。その場合は、なるべく家の入口から遠い場所に置くようにしてください。植木鉢の下や物が置いてある場所のゴキブリが隠れやすそうな場所に置くのがポイントです。そもそも、ゴキブリが大の苦手な方は植木鉢など含めて、庭に物を置かないようにすることも大切です。
外に生ゴミなどを置くのも厳禁です。どうしても外に置きたい場合は、しっかりと蓋がロックできるゴミバケツに入れるようにしてください。蓋を載せるだけのものはゴキブリだけでなく、さらに厄介なネズミ被害のリスクもあります。
新築でゴキブリ何年目から出るのか?
新築でしばらくゴキブリが出ていないくても、特に一戸建ては何年かするとゴキブリが出てくるようになります。
新築何年目から出てくるかは環境によりますが、1年も経つと家の周りにはゴキブリが潜んでいると思って間違いありません。ゴキブリがいないのではなく見ていないだけです。
昼間は庭の雑草や植木鉢の下や中など普通に隠れています。
また、生活排水が絶えず流れている下水の中にたくさん潜んでいます。排水管を通って家に侵入するゴキブリもいます。トイレなどに手洗い水栓を設置したが使っていない場合、特に2階などにトイレを設置して使わない場合など、配管の中に水が空になった状態ですと、配管の中を通ってゴキブリが上がってきます。週に何度かは水を流すようにしておくとゴキブリ侵入のリスクが減ります。
覚えておいてほしいのは、ゴキブリは家が老朽化したり、汚れたりしているから家に入ってくるわけではないということです。
どんなに毎日掃除をしていてもゴキブリの侵入箇所がある限り、新築でもゴキブリは入ってきますので、侵入口を早めに対策することが肝心です。
新築で冬なのにゴキブリが出る場合
新築で特に冬場にゴキブリが出てくる場合は要注意です。
普通ゴキブリは冬場は活動が鈍くなり、暗い場所や物陰にひっそりと隠れています。冬場に元気のいい、それもクロゴキブリが出ている場合は、どこかに巣がある可能性も考えられます。最近の住宅は気密性が高いため、冬でも家の中が暖かく、水さえ近くにあればゴキブリが元気に活動してしまいます。
また、チャバネゴキブリの場合は冬でも元気よく活動しているのが特徴です。チャバネゴキブリの完全駆除は素人には無理です。
特に食洗機の奥にチャバネゴキブリの巣が作られてしまうケースが多くあります。これは高層階のマンションでもゴキブリが繁殖するほどです。
冬場に元気のいいゴキブリが出たり、チャバネゴキブリの場合は、いち早く駆除歴の長いゴキブリ駆除業者に依頼することを強くおすすめします。
新築ゴキブリ対策の業者
新築のゴキブリ対策について詳しく解説いたしました。
ご覧いただき参考になりましたら、ぜひ実践していただきたいと思います。
ただ、やはりゴキブリ駆除を何十年もやってきたゴキブリのプロの業者の方が、確実にゴキブリを見ない家にできるのは間違いありません。
新築や築10年以内の築浅の一戸建てやマンションでご自身で対策してもゴキブリが出てくる場合は、迷わず駆除業者に依頼すべきですし、結局安くつく場合もあります。
またプロに見てもらった安心感や、万一出た場合でもいつでもプロにまた相談できるメリットなど費用だけでない気持ちの部分も大きいと思います。
ゴキブリ駆除業者も一般家庭が得意だったり、専門にしているところと、飲食店などのゴキブリ駆除を得意としているところがありますので、戸建やマンションなどの一般家庭を得意としている業者に依頼することが業者選びのポイントとなります。
また、ゴキブリ駆除を依頼するとほぼ出なくなりますが、やはり狭い隙間を侵入する害虫ですので、しばらくすると出てくる場合もあります。
必ず保証をつけてくれる駆除業者に依頼することが間違いない業者選びとなります。
ゴキブリ駆除に本当に自信のある業者は保証をつけるものです。
もしご興味いただきましたら、ご相談だけでも下記よりご連絡ください。
少しでもゴキブリの不安が解消されことを願ってこの記事を作成いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。